政治の主役はあなたです! 

居宅介護支援事務所 介護屋みらい

ケアマネジャーを紡ぐ会有料会員の皆様

今週の配信は

介護職の待遇アップのために活動している現役ケアマネジャー×船橋市議会議員の

宮﨑直樹さんです。

皆さんに1番お伝えしたいメッセージは

「ケアマネジャーが政治について無関心である限り、待遇は上がらない」

政治は他人事ではない

読者の皆さまはじめまして。ケアマネジャーを紡ぐ会会長兼船橋市議会議員の宮崎なおきと申します。

今月号から始まったこの連載では、「ケアマネジャーを紡ぐ会 政治部」に所属する「介護の仕事をしながら議員活動をしているメンバー」が「介護×政治」の「見方・考え方・取り組み方」について、12回にわたってお送りしていきます。

これまでに私が出会ってきたケアマネジャーの方々は、政治を他人事として捉えている方が大半でした。また、ほとんどの方が「自分ひとりが動いたところで何も変わらない」という考えをお持ちでした。でも、この認識は間違っていると私は思っています。

 なぜ政治が変わらないのか。それは、私たちが政治を他人事にしているからにほかなりません。私たち一人ひとりが政治を自分事として捉えてかかわっていけば、変えられることがたくさんあるからです。この連載では、それらを丁寧にお伝えしていければと考えています。

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介護は見返りを求めてはいけないもの?

いつの間にか「2025年問題」が目の前に迫ってきてしまいました。すでに、後期高齢者の3人に1人は何らかの介護サービスを利用しています。これからは、さらにサービスを必要とする人が増えていく、「大介護時代」に突入していきます。

介護現場は、今でも十分に人手不足に苦しんでいるのに、2025年には約32万人、2040年には約69万人の介護職が不足すると厚労省は予測しています。今以上に、私たちの負担が重くなるなんて想像したくもありません……。

 私がこの業界に足を踏み入れたとき、先輩は言いました。「介護は『想い』でやる仕事。見返りを求めてはいけない」、「制度は国が決めること」、「実地指導・監査があるから目を付けられないよう、目立たないようにすること」。でも、本当にそうでしょうか……。

見返りを求めてはいけないと言っていた先輩は、もう還暦。措置の時代から介護現場に携わっている方です。彼らの時代であれば、奉仕の感覚で仕事をしていても一定のレベルの生活ができたのでしょう。

しかし、介護保険制度が始まり、民間企業が多く参入してきました。介護ビジネスで上場した会社もあります。「一般市場とほとんど変わらない状況の中で、見返りを求めるなという価値観」は介護現場であっても、もう通用しないのです。十分な見返りを用意し、介護現場の人材が増える手立てを考え、すみやかに実行していかなくては、介護現場で働いている私たちの負担は大きくなっていくばかりです。

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政治にアレルギーを持っている場合ではありません

さらにもうひとつ、介護現場で仕事をしていて疑問に思ったことがあります。多くの介護職の方が政治について考えることを拒否していたり、政治にアレルギーを起こしていたりする方が多いことです。

介護保険は国が制度化して成り立っています。その制度の作成・変更・廃止には政治家が深くかかわっていて、政治家は制度に大きな影響力を持っています。そういう現実があるにもかかわらず、介護職はそこに目を背けがちです。

1.自分たちが公私ともにかかわっている制度そのものを決める政治家の認否を、投票をもって明らかにして意思表示すること。

2.自分たちが自ら政治の舞台に立つこと。

介護保険制度にかかわる私たち介護職は、この2つの方法を通して、自分たちの立場を強くしていかなくてはなりません。そしてそれは、利用者さんの生活を守っていくことにもつながります。介護現場で働く私たちにとって政治は、自分たちと利用者さんの未来を左右する重要なファクターなのです。

この「介護×政治」がテーマの連載は、これまで介護職が好んで読んできたような内容とは一味違ったものとなります。政治の大切さに気付き、その考えを深めていただいて、未来の介護の現場を明るく希望あるものに変えていくきっかけになることを願っています。

ケアマネジャーを紡ぐ会会長

株式会社介護屋宮﨑代表取締役

船橋市議会議員

宮崎なおき

さて、今週も頑張りましょう!!