「俺がやらなきゃ誰がやる」ラストマンとの出会い
こんにちは!
取締役兼、船橋市議の佐藤つぐみです😊
初めての視察
先日、議員という立場をいただいてから、会派の先輩方と共に初めての視察に行ってまいりました。
応接室のような場所で、膝を突き合わせて行うものを想像していましたが
立派な会議室に、ゲストもいらっしゃり、オンラインも使いながらの大掛かりな視察に、驚きました・・・。
準備にも相当なお時間をかけてくださったことと思います。
柏市の皆様、本当にありがとうございました。
今回の視察で得たこと
今回の視察で大きく以下の2点について再認識し「目的と手段」「官民連携」について改めて考えさせられることがありました。
- 部活動地域移行化のルーツ
- 地域の方あってあっての地域移行が実現できる
部活動の地域移行化とは
少子化が進み、1つの学校では十分な練習ができるほどの部員数にならず、日々の練習がままならなかったり、大会出場などが叶わない学校が出てくるなどの課題があります。
その為に、部活動を学校単位で行うのではなく、地域単位で行うことで、部活動の内容の幅を広げたり、大会出場もできるようにしていこう、というのが部活動の地域移行化の始まりです。
部活動を教職員ではなく、地域に紐づけることに、文科省は教職員の働き方改革も促進する効果があるとして、部活動の地域移行化を進めていく方針を示していました。
文科省の先日の会見においても、令和5年度より地域移行化を実施していく方針を発表しています。
(ただ、3年間で地域移行を完了させる予定を伸ばすことも見えてきたのもこの記者会見でわかりました。現実問題として、地域移行化を進めていくのに多くのハードルがあるのでしょう)https://www.youtube.com/embed/H6rBWycca4U?feature=oembed
手段が目的化していた
今回の視察で訪れた場所は、柏市。
教育委員会の皆さまと、柏市でスポーツを推進している方々を繋ぎ学校の支援を行なっていた特定非営利活動法人スポーツライフの永井さま、藤﨑さまに迎えて頂きました。
「柏の部活動の現状を考えると、1つの解決の手段としての地域移行化が一番適していると判断しました」
この瞬間に、ハッとしたのです。
ああ、部活動地域移行化の言葉ばかりに捉われていて、そもそも
- 船橋の現状はどうなのか
- 地域移行化の他にも有力は手段はあるのかどうか
- 地域移行化を行うメリットデメリットと、船橋の現状を照らし合わせた時に、最適な手段なのか
恥ずかしながら、きちんと紐づけて考えられていなかったことにハッとさせられたのです。
いやぁ、お恥ずかしい。しかし、気づかせていただいて感謝しかありません。
そう考えた時に船橋の現状としては
- 東西南北の地域で現状に大きく差がある為に、生徒さんにとって導入した方が良いとは一概には言えない。例えば西部は生徒数が非常に多く、対して北部は生徒数が少ないなど。
- 北部では、既にいくつかの学校がチームとして活動し、合同で練習や、大会に出場ができている。
- 教職員の働き方改革の視点で見た時には、そこに地域差があることは現時点ではない
このような現状がある時に
例えば柏市のように、土日祝日のみ地域移行化したときに考えられるメリットデメリットを整理し、何の課題を優先的に解決するべきか優先順位をつけ、順に課題解決の策を練っていかなければなりません。
柏市で、なぜこのように思い切った改善策として地域移行化を実現できたのか
ラストマンである民間団体との官民連携
子供たちのスポーツを通して成長を応援する環境を整える為に、ずっと地元柏で活動している方々がいらっしゃったのです。
「俺がやらなきゃ誰がやる」
お金ではないのです。
子供たちが平等にスポーツを楽しめる環境を作るのに、俺じゃなかったら誰がいるんだ。
と気概を持った、ラストマンのような存在が柏市にはいらっしゃったのです。
その方は何年も何十年も、子供たちにスポーツを教えており、地元でその分野では知らない人はいない。教育委員会の方々は口を揃えておっしゃいました。
その方が、特定非営利活動法人スポーツライフ 理事長の永井さまでした。
永井さまは、ずっと地域を通して、教育委員会の皆さんにも子供たちのスポーツの環境を整えることの提案や実践を行なってきていたのです。
そんな方となら、部活動の地域移行化をするための仕組みを整えられる。
教育委員会の皆様は、そう感じ、一緒に仕組みをまさに今、作っている最中とのことです。
人もお金もなくなっていく時代だからこそ
同じ目的、目標を持った、地元や民間の方の力をどれだけ借りることができるかどうかも、これからの行政運営を考えていく上で必須です。
全てを行政が背負う必要はないんです。熱い想いをもった方々と一緒にカタチにしていく。
そんな実例を、船橋にも増やしていきたい。
「やってください」ではなく「一緒にやりましょう」
私も地元の皆さまと、一緒にまちづくりに取り組んで参ります!
柏市の教育委員会の皆さま、永井さま、藤﨑さま、本当にありがとうございました!!